熱中症を予防しよう

更新日:2025年06月23日

☆クールオアシス(涼み処)、クーリングシェルターについてはこちら

毎年、熱中症の発症者は5月からみられ始め、7~8月にピークを迎えます。身体が暑さに慣れておらず、熱がこもりやすいなどの理由から、初夏から熱中症への注意が必要です。

熱中症は生命に危険を及ぼす可能性がありますが、予防方法を知り、実践することで防ぐことができます。

詳しい予防方法については下記をご覧ください。

 

熱中症とは

「熱中症」は、高温多湿な環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、救急搬送されたり、場合によっては死亡することもあります。熱中症について正しい知識を身につけ、体調の変化に気をつけるとともに、周囲にも気を配り、熱中症による健康被害を防ぎましょう。

 

熱中症が起こる原因

人間は皮膚表面から熱を外に出しています。同時に汗をかくことで蒸発時に熱を放散させています。

汗をかいても水分を補給せず脱水になった状態では、新たに汗を出すことができなくなり、体温が急激に上昇し、熱中症が起こります。

【起こりやすい人】

  • 高齢者や乳幼児
  • からだに障害のある人
  • 肥満の人
  • 厚着をしている人
  • 普段から運動をしていない人
  • 暑さに慣れていない人
  • 病気の人、体調の悪い人など

熱中症の症状

熱中症の症状
軽症 めまい、立ちくらみ、生あくび、大量の汗、筋肉痛、こむら返り
中等症 頭痛、嘔吐、倦怠感、虚脱感、集中力や判断力の低下
重症 意識がない、けいれん、体が熱い、まっすぐ歩けない

出典:環境省「熱中症環境保健マニュアル2022」より抜粋

熱中症の応急処置~熱中症かもしれないと思ったら~

熱中症は軽い症状だと思っても急に重症化し、命に関わることがあります。熱中症を疑う症状がある場合、すぐに応急処置を行いましょう。また症状によっては、速やかに医療機関を受診したり、救急車を呼んだりすることが大切です。素早い判断と適切な処置が命を救います。

熱中症の予防方法

1.暑さに備えた身体づくり(暑くなる前に)

暑さに慣れていないと熱中症になる危険性が高まります。身体が暑さに慣れること(暑熱順化)について知り、暑くなる前から熱中症対策を行いましょう。

*暑熱順化とは、身体が暑さに慣れることです。暑い日が続くと、身体は次第に暑さに慣れ、強くなります。

  • 身体を暑さに慣れさせることが重要なため、実際に気温が上がり、熱中症の危険が高まる前に、無理のない範囲で汗をかくことが大切です。
  • 暑くなる前から余裕をもって、運動や入浴をすることで、汗をかき、身体を暑さに慣れさせましょう。

*暑熱順化には、個人差もありますが、数日から2週間程度かかります。

ウォーキング・ジョギング

  • 近距離は車等を使用せずに歩いたり、外出時にはできるだけ階段を使用したりするなど、無理のない範囲で、意識して少し汗をかくような動きをしましょう。
  • 目安として、ウォーキングの場合は1回30分、ジョギングの場合は1回15分、頻度は週5日程度です。

サイクリング

  • 通勤や買い物など、日常の中で取り入れやすいのがサイクリングです。
  • 目安として、時間は1回30分、頻度は週3回程度です。

2.暑さを避けましょう

  • 住まい(室内)の工夫

エアコンや扇風機の適切な利用

*高齢者は暑さに気づきにくいです。こまめに温度・湿度計を確認しましょう。

  • 衣服の工夫

ゆったりとした衣服の着用

襟元をゆるめて通気する

吸汗・速乾素材の衣服の着用

外出時は日傘や帽子を使う

  • 行動の工夫~熱中症リスクの高い場所や活動を避ける~

暑い日は無理な外出を避ける(ただし、室内では適切にエアコンを使用する)

適宜休憩する、無理をしない

携帯型扇風機や保冷材などのグッズを活用する

涼しい場所に避難する(クールオアシス、クーリングシェルター等)

 

3.こまめに水分を補給しましょう

☆水分補給のポイント

  • こまめに水分補給
  • のどが渇く前に水分補給
  • アルコール飲料での水分補給は×
  • 1日当たり1.2ℓの水分補給
  • 起床時、入浴前後に水分補給
  • 大量に汗をかいた時は塩分補給も忘れずに

4.日頃から健康管理をしましょう

  • 体調管理(健康チェック、バランスの良い食事摂取、しっかり睡眠をとる、アルコールの飲み過ぎに気をつける、体調不良時は無理をしないなど)
  • 暑さに備えた身体づくり(水分補給を行いながら、適度な運動)

5.声をかけあう

  • 特に、高齢者や子ども、障がいをお持ちの方は熱中症リスクが高いです。のどの渇きや暑さを感じにくい場合があります。お互いに声を掛け合いましょう。

熱中症に関する情報について

暑さ指数(WBGT)について

暑さ指数(WBGT)とは、気温、湿度、輻射熱からなる熱中症の危険性を示す指標で、「危険」「厳重注意」「警戒」「注意」「ほぼ安全」の5段階があります。段階ごとに熱中症を予防するための生活や運動の目安が示されていますので、日常生活の参考にしましょう。

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熱中症警戒アラート・熱中症特別警戒アラートについて

今までの「熱中症警戒アラート」とともに、さらに、一段階上の「熱中症特別警戒アラート」が創設されました。

アラートについて
名称 熱中症警戒アラート 熱中症特別警戒アラート
発表される状況 気温が著しく高くなることにより、熱中症による人の健康に係る被害が生ずる恐れがある場合 気温が特に著しく高くなることにより、熱中症による人の健康に係る重大な被害が生ずる恐れがある場合
発表基準 埼玉県内において、いずれかの暑さ指数情報提供地点における、翌日・当日の日最高暑さ指数が33に達する場合 埼玉県内において、全ての暑さ指数情報提供地点における、翌日の日最高暑さ指数が35に達する場合
発表するタイミング 前日午後5時頃及び当日午前5時頃時点における予測値を基に発表 前日午前10時頃時点における翌日の予測値で判断し、前日午後2時に発表

各アラートと運用期間は、4月第4水曜日から10月第4水曜日です。

クールオアシス・クーリングシェルター

外出時にめまいや立ちくらみなど熱中症と思われる症状が出た場合に備えて市内に「クールオアシス」を実施しています。

また、夏の暑さで気分の悪くなった方のために”熱中症対策応急キット”を用意しております。キットの中には、経口補水液、冷却剤、冷却水、体温計などが入っています。

 

クールオアシス、クーリングシェルター施設一覧
  施設名 クールオアシス クーリングシェルター
1 中央公民館
2 忍・行田公民館
3 佐間公民館
4 長野公民館
5 桜ヶ丘公民館
6 星河公民館
7 持田公民館
8 荒木公民館
9 須加公民館
10 北河原公民館
11 埼玉公民館
12 星宮公民館
13 太井公民館
14 下忍公民館
15 太田公民館
16 南河原公民館
17 地域文化センター
18 本庁舎
19 保健センター(こども家庭センター)
20 地域包括支援センター緑風苑  
21 地域包括支援センターふぁみぃゆ  
22 地域包括支援センターほんまる  
23 地域包括支援センター壮幸会  
24 やすらぎの里
25 図書館
26 老人福祉センター南河原荘
27 老人福祉センター大堰永寿荘
28 古代蓮の里うどん店休憩所
29 産業文化会館
30 商工センター
31 総合体育館
32 南河原支所  
33 ウエルシア行田佐間店「ウエルカフェ」  
34

ウエルシア薬局行田佐間店(調剤薬局待合室)

 
35 ウエルシア行田棚田町店「ウエルカフェ」  
36 ウエルシア薬局行田棚田町店(調剤薬局待合室)  
37 ウエルシア薬局行田持田店(調剤薬局待合室)  
38 ウエルシア薬局行田谷郷店(調剤薬局待合室)  
39 地域包括支援センター緑風苑第二  

民間施設のクーリングシェルターを募集します

行田市では、熱中症による人の健康被害の発生の防止を図るため、令和6年度より一部の公共施設及び協力店舗をクーリングシェルターとして設置しています。

さらなる熱中症予防対策として、クーリングシェルターにご協力いただける民間施設を募集します。

募集要件

市内に存する施設及び、次の各号に掲げる条件を満たす施設とします。

(1)適当な冷房設備を有すること

(2)熱中症特別警戒情報が発表されたときは、クーリングシェルターを必要としている方々に開放できる

(3)利用者が滞在するために必要かつ適切な空間が確保されている

運用期間

4月第4水曜日~10月第4水曜日

応募方法

下記応募申込書に必要事項を記入し、市役所健康課に郵送又は電子メールで提出してください。*応募申込書はこちら(Wordファイル:14.7KB)

その他

1.熱中症特別警戒情報発令時は市の防災無線が流れます。

2.クーリングシェルターの利用者への対応は、各施設等でお願いします。

3.冷房整備の電気代等、クーリングシェルターの開放にあたって必要な経費は、各施設等でのご負担となり、補助金等はございません。

4.協定締結後、クーリングシェルターとして指定し、行田市HPにて公表させていただきます。

「熱中症おたすけ隊」が出張で講座を実施します

市では令和7年度よりシルバー人材センターに委託し、熱中症予防対策についての講話を行う「熱中症おたすけ隊」を派遣しております。

熱中症おたすけ隊は、広く市民の方に熱中症に関する正しい知識を普及啓発するため、出張し熱中症に関する講座を行います。是非ご活用ください。

熱中症予防対策の取組み

熱中症を予防するため、各種スポーツ団体や大会・イベント等で熱中症予防対策物品を配布しております。

ウォーキングイベント

配布風景1
配布風景2

綱引き大会

配布風景3
配布風景4

夏季イベントにおける熱中症対策について

安全に開催するために

屋内外を問わずお祭りやスポーツ大会、スポーツ観戦等夏季のイベントを楽しむためにも熱中症に注意が必要です。イベントを開催するに当たっては、責任者を決めた上で、熱中症の発生に備えた「発生を防ぐ対応」と「発生後の対応」の2つの対応が必要です。熱中症は予防策があるため、夏季イベントは熱中症患者の発生を限りなく少なくし、発生後には適切な対応がとれる体制を作ることが重要です。

熱中症の発生を防ぐ対応

暑さ指数(WBGT)の活用

「予測値が31℃以上に達している場合」

イベント開催時間帯に暑さ指数(WBGT)の予測値が31℃以上となる時間帯がある場合には、開催時間の変更や短縮など、その時間帯を避けて運営することを検討する。

開催時間の変更や短縮などの対応をした場合でも、暑さ指数(WBGT)の実況値を確認しつつ運営し、実況値が31℃以上となった場合には、やむを得ない状況を除き、速やかに一時中断や中止とする。

「予測値が31℃以上に達していない場合」

予測値が31℃以上とならない場合でも、実況値を確認しつつ運営し、実況値が31℃以上となった場合には、やむを得ない状況を除き、速やかに一時中断や中止とする。

なお、あらかじめ参加者等に対し、一時中断や中止の場合があることを周知した上で実施する。
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イベント開催時の対策

  • 体調不良の方は参加を控えるよう事前に周知
  • すぐに利用できる休憩所の確保
  • いつでも飲める冷たい飲み物の確保
  • 休憩所やエリアの分かりやすい表示やアナウンスの実施
  • 屋外の会場におけるテントなどを利用した日陰エリアの提供
  • 体調不良者に対応できるスタッフの配置と役割分担の明確化
  • 救護所の設置
  • スタッフへの応急処置方法の周知

その他(国、県からの情報)

この記事に関するお問い合わせ先

健康課
〒361-8601 埼玉県行田市本丸2番5号
電話番号:048-556-1111
ファクス:048-554-0199
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