熱中症を予防しよう

更新日:2024年07月16日

これから暑い時期、気を付けたいのが「熱中症」です。

特に梅雨明けの急に熱くなる7月は体が暑さに慣れていないため、例年熱中症による救急搬送者数や死亡者数が急増しています。

最高気温が35度以上の猛暑日も増加しているので、「昔はエアコンがなくても過ごせていた」とエアコンを活用せずに過ごすのは注意です。

さらに、新型コロナウイルス感染症対策として、マスクを着用した状態では熱がこもりやすく、熱中症の危険性がさらに高まります。

熱中症は命に関わる病気です。正しい予防法を知り、自分の身を守りましょう。

 

暑熱順化(しょねつじゅんか)

暑さに慣れていないと熱中症になる危険性が高まります。身体が暑さに慣れること(暑熱順化)について知り、暑くなる前から熱中症対策を行いましょう。

暑熱順化とは

暑熱順化とは、身体が暑さに慣れることです。暑い日が続くと、身体は次第に暑さに慣れ、強くなります。

暑熱順化に有効な対策

  • 身体を暑さに慣れさせることが重要なため、実際に気温が上がり、熱中症の危険が高まる前に、無理のない範囲で汗をかくことが大切です。
  • 暑くなる前から余裕をもって、運動や入浴をすることで、汗をかき、身体を暑さに慣れさせましょう。

*暑熱順化には、個人差もありますが、数日から2週間程度かかります。

ウォーキング・ジョギング

  • 近距離は車等を使用せずに歩いたり、外出時にはできるだけ階段を使用したりするなど、無理のない範囲で、意識して少し汗をかくような動きをしましょう。
  • 目安として、ウォーキングの場合は1回30分、ジョギングの場合は1回15分、頻度は週5日程度です。

サイクリング

  • 通勤や買い物など、日常の中で取り入れやすいのがサイクリングです。
  • 目安として、時間は1回30分、頻度は週3回程度です。

熱中症に関する情報について

暑さ指数、熱中症警戒アラート、熱中症特別警戒アラート

暑くなる前に

  • 熱中症やその対策等について学ぶ
  • 住まいの工夫など(エアコンの試運転等)
  • 暑さに慣れて、暑さに強くなる準備(暑熱順化)

暑さ指数(WBGT)について

暑さ指数(WBGT)とは、気温、湿度、輻射熱からなる熱中症の危険性を示す指標で、「危険」「厳重注意」「警戒」「注意」「ほぼ安全」の5段階があります。段階ごとに熱中症を予防するための生活や運動の目安が示されていますので、日常生活の参考にしましょう。

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熱中症警戒アラート・熱中症特別警戒アラートについて

今までの「熱中症警戒アラート」とともに、さらに、一段階上の「熱中症特別警戒アラート」が創設されました。

アラートについて
名称 熱中症警戒アラート 熱中症特別警戒アラート
発表される状況 気温が著しく高くなることにより、熱中症による人の健康に係る被害が生ずる恐れがある場合 気温が特に著しく高くなることにより、熱中症による人の健康に係る重大な被害が生ずる恐れがある場合
発表基準 埼玉県内において、いずれかの暑さ指数情報提供地点における、翌日・当日の日最高暑さ指数が33に達する場合 埼玉県内において、全ての暑さ指数情報提供地点における、翌日の日最高暑さ指数が35に達する場合
発表するタイミング 前日午後5時頃及び当日午前5時頃時点における予測値を基に発表 前日午前10時頃時点における翌日の予測値で判断し、前日午後2時に発表

各アラートと運用期間は、4月第4水曜日から10月第4水曜日です。

令和6年度は、4月24日から10月23日まで

熱中症から身を守るポイント

  1. 高齢者は上手にエアコンを
  2. 暑くなる日は要注意
  3. 水分を小まめに補給
  4. 「おかしいかな」と思ったら病院へ
  5.  周りの人にも気配りを

夏季イベントの開催における熱中症対策について

夏季イベントを安全に開催するために

屋内外を問わずお祭りやスポーツ大会、スポーツ観戦等夏季のイベントを楽しむためにも熱中症に注意が必要です。イベントを開催するに当たっては、責任者を決めた上で、熱中症の発生に備えた「発生を防ぐ対応」と「発生後の対応」の2つの対応が必要です。熱中症は予防策があるため、夏季イベントは熱中症患者の発生を限りなく少なくし、発生後には適切な対応がとれる体制を作ることが重要です。

熱中症の発生を防ぐ対応

暑さ指数(WBGT)の活用

「予測値が31℃以上に達している場合」

イベント開催時間帯に暑さ指数(WBGT)の予測値が31℃以上となる時間帯がある場合には、開催時間の変更や短縮など、その時間帯を避けて運営することを検討する。

開催時間の変更や短縮などの対応をした場合でも、暑さ指数(WBGT)の実況値を確認しつつ運営し、実況値が31℃以上となった場合には、やむを得ない状況を除き、速やかに一時中断や中止とする。

「予測値が31℃以上に達していない場合」

予測値が31℃以上とならない場合でも、実況値を確認しつつ運営し、実況値が31℃以上となった場合には、やむを得ない状況を除き、速やかに一時中断や中止とする。

なお、あらかじめ参加者等に対し、一時中断や中止の場合があることを周知した上で実施する。
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イベント開催時の対策
  • 体調不良の方は参加を控えるよう事前に周知
  • すぐに利用できる休憩所の確保
  • いつでも飲める冷たい飲み物の確保
  • 休憩所やエリアの分かりやすい表示やアナウンスの実施
  • 屋外の会場におけるテントなどを利用した日陰エリアの提供
  • 体調不良者に対応できるスタッフの配置と役割分担の明確化
  • 救護所の設置
  • スタッフへの応急処置方法の周知

熱中症かもしれないと思ったら

熱中症は軽い症状だと思っても急に重症化し、命に関わることがあります。熱中症を疑う症状がある場合、すぐに応急処置を行いましょう。また症状によっては、速やかに医療機関を受診したり、救急車を呼んだりすることが大切です。素早い判断と適切な処置が命を救います。

クールオアシス・クーリングシェルターについて

外出時にめまいや立ちくらみなど熱中症と思われる症状が出た場合に備えて市内にに「クールオアシス」を実施しています。

また、夏の暑さで気分の悪くなった方のために”熱中症対策応急キット”を用意しております。キットの中には、経口補水液、冷却剤、冷却水、体温計などが入っています。

 

クールオアシス、クーリングシェルター施設一覧
  施設名 クールオアシス クーリングシェルター
1 中央公民館
2 忍・行田公民館
3 佐間公民館
4 長野公民館
5 桜ヶ丘公民館
6 星河公民館
7 持田公民館
8 荒木公民館
9 須加公民館
10 北河原公民館
11 埼玉公民館
12 星宮公民館
13 太井公民館
14 下忍公民館
15 太田公民館
16 南河原公民館
17 地域文化センター
18 本庁舎
19 保健センター
20 地域包括支援センター緑風苑  
21 地域包括支援センターふぁみぃゆ  
22 地域包括支援センターほんまる  
23 地域包括支援センター壮幸会  
24 やすらぎの里
25 図書館
26 南河原荘
27 永寿荘
28 古代蓮会館
29 郷土博物館  
30 産業文化会館
31 商工センター
32 総合体育館
33 南河原支所  
34 ウエルシア行田佐間店「ウエルカフェ」  
35

ウエルシア薬局行田佐間店(調剤薬局待合室)

 
36 ウエルシア行田棚田町店「ウエルカフェ」  
37 ウエルシア薬局行田棚田町店(調剤薬局待合室)  
38 ウエルシア薬局行田持田店(調剤薬局待合室)  
39 ウエルシア薬局行田谷郷店(調剤薬局待合室)  

「熱中症おたすけ隊」が出張で講座を実施します

市では市民けんこう大学院や健康マイスター養成講座に参加した方の内、さらに熱中症予防対策の知識を習得した市民を「熱中症おたすけ隊」としています。

熱中症おたすけ隊は、広く市民の方に熱中症に関する正しい知識を普及啓発するため、出張し熱中症に関する講座を行います。是非ご活用ください。

熱中症予防対策の取り組み

熱中症を予防するため、各種スポーツ団体や大会・イベント等で熱中症予防対策物品を配布しております。

ウォーキングイベント

配布風景1
配布風景2

綱引き大会

配布風景3
配布風景4

この記事に関するお問い合わせ先

健康課
〒361-8601 埼玉県行田市本丸2番5号
電話番号:048-556-1111
ファクス:048-554-0199
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