若い世代の健康管理 ~「プレコンセプションケア」~

更新日:2024年03月15日

「プレコンセプションケア」とは?

「プレコンセプションケア」とは、WHO(世界保健機関)では、プレコンセプションケアを「妊娠前の女性とカップルに医学的・行動学的・社会的な保健介入を行うこと」と定義しています。

 

プレコンセプションケアは、将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うことです。妊娠の計画の有無に関わらず、早い段階から妊娠・出産の知識を持ち、女性も男性も自分の身体への健康意識を高めることが大切です。つまり、女性の健康を支えるパートナーやご家族にも知っていただきたいことです。

 

あなたの人生をあなたらしく歩むために、自分の身体のことを知り、自分自身や大切な人の健康・ライフプランについて考えてみましょう。

健康のための生活習慣について

1.食生活を整えましょう

主食(ごはん・パン・麺類)、主菜(魚・肉・卵・豆腐などの大豆製品)、副菜(野菜を中心にした料理)がそろうようにして、1日3食バランスのとれた食事を心がけましょう。

※【葉酸をとりましょう】

妊娠前から妊娠初期にかけて、葉酸をとることで赤ちゃんの神経管閉鎖障害の予防につながります。妊娠に気づく時期は、神経管ができる時期よりも遅いため、妊娠に気づく前から葉酸を十分に摂取していることが大切です。

2.適正体重を保ちましょう

適正体重の範囲は、BMI値で18.5以上25.0未満です。やせ(BMI18.5未満)は、将来の赤ちゃんの健康に影響が出る可能性があり、肥満(BMI25.0以上)は妊娠高血圧症や妊娠糖尿病のリスクを高めます。

※BMI値(体格指数):体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)の値

3.睡眠をしっかりとりましょう

良質な睡眠は疲労の回復や心身の安定に必要不可欠です。生活リズムを整えて、疲労をためないようにしましょう。

4.飲酒量は適量を守りましょう

まだ妊娠を考えていない人も、飲みすぎは心身ともに悪影響を及ぼす可能性があります。適度な飲酒を心がけましょう。

5.禁煙しましょう・受動喫煙を避けましょう

喫煙は流産や早産、低出生体重児などのリスクを高めます。また、受動喫煙も健康に影響を及ぼすので、パートナーも禁煙する必要があります。自身や周りの人が妊娠する前から禁煙に取り組みましょう。

6.適度に運動しましょう

1週間あたりの運動量は150分ほどが目安です。運動不足の人は今よりも10分長く歩くなど、身体活動量を少しでも増やしてみましょう。

7.ストレスをためすぎないようにしましょう

自分にあったストレス解消法をみつけましょう。

8.若くても健康診断を受け、病気の治療は早めに開始しましょう

<2年に1回は子宮頸がん健診を受けましょう>

(1)性感染症

性感染症の中には不妊の原因になったり、赤ちゃんの健康に影響を及ぼす可能性があります。検査を受けて早期に発見し、治療を行うことが重要です。パートナーがいる場合は、お互いに感染することがないよう、パートナー間で予防・治療に取り組むことが大切です。

(2)その他の感染症

風しん、麻しん、みずぼうそうなど、性感染症以外にも妊娠中にかかると赤ちゃんに影響を与える恐れのある感染症があります。日頃から、手洗いやうがいなどの感染症予防に努めるとともに、ワクチンで予防できるものもあるため、妊娠を考える前にパートナーや家族も含め、必要なワクチンの接種を検討しましょう。

プレコンセプションケア・チェックシート

もっと素敵な自分になるために、未来の家族のために、できることから始めて、1つずつチェック項目を増やしていきましょう。

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