足袋と行田

更新日:2024年07月08日

概要

足袋屋の店先を模した、瓦屋根の展示室入り口の写真

行田の足袋産業は江戸時代が最初期とされ、明治・大正時代に機械化が進み、そして昭和時代には生産の最盛期を迎えました。展示室では、近世から今日まで続く行田の足袋産業について学ぶことができます。足袋職人が実際に使用していた道具や、足袋の商標を印刷したラベルのコレクションなど、行田ならではの資料を多数展示しています。足袋屋の店先を模した、瓦屋根の展示室入り口も見どころの一つです。

資料紹介

行田の足袋製造用具及び関係資料(国指定重要有形民俗文化財)

国の重要有形民俗文化財に指定された、足袋製造用具などの展示写真

行田では江戸時代中頃から足袋作りが始まったと伝わり、明治・大正期には手工業から工場生産へと移行するとともに、まちの主要な産業となりました。市内には、当時使われていた「足袋蔵」が現在も多く残っています。

令和2年3月16日、5484点の館蔵資料が「行田の足袋製造用具及び関係資料」として、国の重要有形民俗文化財に指定されました。受け継がれてきた足袋作りと産地発展の歴史が詳しくわかることや、我が国の製造業が近代化していく過程を知る上でも重要であることなどが評価され、埼玉県内では37年ぶりの指定となりました。

常設展示室では、指定資料の一部を展示しています。原料となる布の裁断に使われた裁断機や、縫製箇所ごとに使い分けられる専用のミシンなど、資料を通じて行田の足袋作りを工程順に見ることができます。

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