埼玉古墳群


文化財の概要
- 読み さきたまこふんぐん
- 区分 国指定記念物
- 種別 特別史跡
- 員数 9基
- 所在地 行田市埼玉4834 埼玉県立さきたま史跡の博物館
- 時代 古墳
- 公開/非公開 公開
- 指定年月日 令和2年3月10日
文化財の説明
埼玉古墳群は、大型円墳と武蔵国最大の前方後円墳を含む9基の大型古墳が群集しています。かつては、40基ほどの大小の古墳が造られたことがわかっており、出土した遺物から5世紀後半から7世紀初めごろまでの約150年間に次々と造られたと考えられています。
丸墓山古墳(まるはかやまこふん)
日本で最大級の円墳で、墳丘径105メートル、墳丘高17.2メートル、豊臣秀吉が天下統一を進める1590年、家臣の石田三成が忍城を水攻めにする際に、忍城がよく見えるこの頂上に陣を張ったといわれています。
二子山古墳
墳丘長132.2メートルの前方後円墳で、武蔵国の中で最大の規模を誇り、二重の堀を含めた長さは240メートル以上あります。
稲荷山古墳
墳丘主軸長120メートルの前方後円墳で、県内でも3番目の規模を誇ります。昭和43年の発掘調査の際、「金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)」など多くの副葬品が出土しましたが、昭和58年に一括して国宝に指定され、県立さきたま史跡の博物館の国宝展示室に展示されています。
鉄砲山古墳
墳丘長107.6メートルの前方後円墳で、墳丘周囲の調査の際に円筒埴輪、土器が出土しており、6世紀後半に造られたと推定されています。
将軍山古墳
全長90メートルの前方後円墳で、明治27年に後円部より横穴式石室が発見され、武器、馬具、銅鋺(どうわん)などが多数出土しています。平成9年に石室内部が見学できる展示館としてオープンしました。
中の山古墳
墳丘主軸長79メートル、埼玉古墳群で最後に造られた前方後円墳と考えられ、名称は渡柳地区にある3つの古墳(他に奥の山古墳と戸場口山古墳)の真ん中にあたることに由来しています。須恵質埴輪壺が出土しています。
瓦塚古墳
墳丘主軸長73.4メートルの前方後円墳で、墳丘や中堤(ちゅうてい:土手)から人物埴輪、水鳥埴輪、家型埴輪などが多数出土しています。
奥の山古墳
墳丘主軸長66.4メートルの前方後円墳で、平成19年の発掘調査で二重周堀であることが確認されました。
愛宕山古墳
墳丘長概ね53メートルの前方後円墳で、人物埴輪、形象埴輪、馬形埴輪、円筒埴輪が出土しており、大型古墳に立てられた円筒埴輪に比べ小さいのが特徴です。
(注意)墳丘規模の引用:平成30年1月31日発行 編集 埼玉県立さきたま史跡の博物館「史跡埼玉古墳群 総括報告書1」
地図


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更新日:2022年01月20日