埼玉古墳群

更新日:2022年01月20日

大小の円墳や前方後円墳が住宅街の一角に見える埼玉古墳群を上空から写した航空写真
小高い丘のようになっており、頂上には満開に咲いている桜の花、観光客が頂上に続く階段を登っている丸墓山古墳の写真

文化財の概要

  • 読み さきたまこふんぐん
  • 区分 国指定記念物
  • 種別 特別史跡
  • 員数 9基
  • 所在地 行田市埼玉4834  埼玉県立さきたま史跡の博物館
  • 時代 古墳
  • 公開/非公開 公開
  • 指定年月日 令和2年3月10日

文化財の説明

埼玉古墳群は、大型円墳と武蔵国最大の前方後円墳を含む9基の大型古墳が群集しています。かつては、40基ほどの大小の古墳が造られたことがわかっており、出土した遺物から5世紀後半から7世紀初めごろまでの約150年間に次々と造られたと考えられています。

丸墓山古墳(まるはかやまこふん)

日本で最大級の円墳で、墳丘径105メートル、墳丘高17.2メートル、豊臣秀吉が天下統一を進める1590年、家臣の石田三成が忍城を水攻めにする際に、忍城がよく見えるこの頂上に陣を張ったといわれています。

二子山古墳

墳丘長132.2メートルの前方後円墳で、武蔵国の中で最大の規模を誇り、二重の堀を含めた長さは240メートル以上あります。

稲荷山古墳

墳丘主軸長120メートルの前方後円墳で、県内でも3番目の規模を誇ります。昭和43年の発掘調査の際、「金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)」など多くの副葬品が出土しましたが、昭和58年に一括して国宝に指定され、県立さきたま史跡の博物館の国宝展示室に展示されています。

鉄砲山古墳

墳丘長107.6メートルの前方後円墳で、墳丘周囲の調査の際に円筒埴輪、土器が出土しており、6世紀後半に造られたと推定されています。

将軍山古墳

全長90メートルの前方後円墳で、明治27年に後円部より横穴式石室が発見され、武器、馬具、銅鋺(どうわん)などが多数出土しています。平成9年に石室内部が見学できる展示館としてオープンしました。

中の山古墳

墳丘主軸長79メートル、埼玉古墳群で最後に造られた前方後円墳と考えられ、名称は渡柳地区にある3つの古墳(他に奥の山古墳と戸場口山古墳)の真ん中にあたることに由来しています。須恵質埴輪壺が出土しています。

瓦塚古墳

墳丘主軸長73.4メートルの前方後円墳で、墳丘や中堤(ちゅうてい:土手)から人物埴輪、水鳥埴輪、家型埴輪などが多数出土しています。

奥の山古墳

墳丘主軸長66.4メートルの前方後円墳で、平成19年の発掘調査で二重周堀であることが確認されました。

愛宕山古墳

墳丘長概ね53メートルの前方後円墳で、人物埴輪、形象埴輪、馬形埴輪、円筒埴輪が出土しており、大型古墳に立てられた円筒埴輪に比べ小さいのが特徴です。

(注意)墳丘規模の引用:平成30年1月31日発行 編集 埼玉県立さきたま史跡の博物館「史跡埼玉古墳群 総括報告書1」

地図

大小の円墳や前方後円墳が住宅街の一角に見える埼玉古墳群を上空から写した航空写真
小高い丘のようになっており、頂上には満開に咲いている桜の花、観光客が頂上に続く階段を登っている丸墓山古墳の写真

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