大日種子板石塔婆


文化財の概要
- 読み だいにちしゅじいたいしとうば
- 区分 県指定有形文化財
- 種別 考古資料
- 員数 1基
- 所在地 行田市佐間3-8-9 行田市埋蔵文化財センター
- 時代 鎌倉
- 形状 高さ193センチメートル、幅64センチメートル、厚さ8センチメートル
- 公開/非公開 公開(開館日:火曜日・水曜日・木曜日〔年末年始を除く〕)
- 指定年月日 昭和36年3月1日
文化財の説明
板石塔婆は、板碑(いたび)とも呼ばれ、鎌倉時代以降盛んに造られました。秩父青石(ちちぶあおいし)といわれる緑泥片岩(りょくでいへんがん)等を使った石碑の一種で、一般的に死者の霊を供養するために造立されました。
この板碑は、嘉禎(かてい)2年(1236)に左近将監が父母の供養のために造立したもので、もとは大日塚古墳の墳頂部に立てられていました。
碑面上部に金剛界、胎蔵界の大日如来を示す「バン」と「ア」の二尊を深く鋭い薬研(やげん)彫りで上下に鐫刻(せんこく)され、下段には流麗な草書体で左右に「右為父母現当也」「左近将監敬白」、中央に「嘉禎二年丙申八月二十一日彼岸第六」と刻まれています。種子・銘文の薬研の鐫刻は、雄渾にして美しく、金胎両界の縦書きも珍しい鎌倉時代の名作です。
地図
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更新日:2022年01月20日