木造阿弥陀如来坐像

更新日:2022年01月20日

像のうしろに唐草模様の光背が立っており、蓮の花の台座に胡坐をかいて座っている木造阿弥陀如来坐像の写真

文化財の概要

  • 読み もくぞうあみだにょらいざぞう
  • 区分 県指定有形文化財
  • 種別 彫刻
  • 員数 1躯
  • 所在地 行田市持田5967 長福寺 〔行田市郷土博物館に寄託〕
  • 時代 鎌倉
  • 法量 像高57.4センチメートル
  • 公開/非公開 展示期間のみ公開
  • 指定年月日 昭和34年3月20日

文化財の説明

阿弥陀如来は、「無量寿如来」・「無量光如来」などの別名を持ちますが、「アミダ」はサンスクリット語で「無量」の意味であり、無限の慈悲の光で人間の極楽往生を助ける仏です。西方の極楽浄土に住み、念仏を唱えるものを極楽に導きます。

本像は、檜材の寄木造で、眼は玉眼(ぎょくがん)、肉身部は金泥彩、衣部は漆箔(しっぱく)仕上げです。やや面長で張りのある顔立ちや、彫込の深い衣文表現などには運慶様の造形感覚が感じられますが、薄く造られた肉髻部(にっけいぶ)や角張った体躯等には、鎌倉時代盛期の中央仏師とは異なる時代性や地方性が表れています。像低膝裏に正慶元年(1332)から翌年にかけて唯信が造り、武州騎西郡糯田郷六角堂に奉納した旨の墨書銘があります。唯信は、親鸞上人の弟子、性信上人の門弟で、龍蔵寺(加須市)の阿弥陀如来立像(県指定)を勧進、立造した人物です。

地図

長福寺

行田市郷土博物館

この記事に関するお問い合わせ先

文化財保護課
〒361-0052 埼玉県行田市本丸2-20
電話番号:048-553-3581
ファクス:048-556-0770
メールフォームによるお問い合わせ