辯天門樋

更新日:2022年01月20日

左側は直線型、右側は曲線型になっている側壁で煉瓦を積み上げて作られており、鋼製のゲートが設置された川表側の辯天門樋の写真
煉瓦造りで、側壁が左右共に曲壁になっている辯天門樋川の裏側の写真

文化財の概要

  • 読み べんてんもんぴ
  • 区分 市指定有形文化財
  • 種別 建造物
  • 員数 1基
  • 所在地 行田市長野7966-2地先
  • 時代 明治
  • 形状 桁行最大長8.5メートル、川表梁間最大幅4.5メートル、最大高3.4メートル
  • 公開/非公開 公開
  • 指定年月日 平成21年7月30日

文化財の説明

辯天門樋(べんてんもんぴ)は、埼玉古墳群から約1キロメートル東の旧忍川沿いに位置し、農業用水路の取水口として、明治38(1905)年6月3日に竣工しました。

約24,000個の煉瓦を使用したイギリス積みの煉瓦造で、刻印から上敷免製(旧日本煉瓦製造会社〔深谷市〕)であることが確認できます。通水断面は上部が煉瓦3重小端積み(こばづみ)のアーチ型で、上部壁四隅には、外観意匠を重視して尖塔形状のフィニアルが配されています。ゲートは当初の木製ゲートから鋼製スルーゲートに変更されています。川表側の左側壁は翼壁と袖壁が直線型であるのに対し、右側壁は翼壁と袖壁を一体とする曲線型になっており、左右非対称形になっています。一方の川裏側は左右共に曲壁として堤防法面を抑えています。

造型装飾に重きを置いた治水関連の近代化遺産であり、埼玉県の近代煉瓦生産を物語る遺構としても貴重です。

地図

辯天門樋

左側は直線型、右側は曲線型になっている側壁で煉瓦を積み上げて作られており、鋼製のゲートが設置された川表側の辯天門樋の写真
煉瓦造りで、側壁が左右共に曲壁になっている辯天門樋川の裏側の写真

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