成就院三重塔

更新日:2022年01月20日

前方に石灯篭があり、木製の柵に囲まれた成就院三重塔の写真

文化財の概要

  • 読み じょうじゅいんさんじゅうのとう
  • 区分 県指定有形文化財
  • 種別 建造物
  • 員数 1基
  • 所在地 行田市長野7618 成就院
  • 時代 江戸
  • 形状 総高11.18メートル、間口奥行2.24メートル、相輪高2.92メートル
  • 公開/非公開 公開
  • 指定年月日 昭和50年3月31日

文化財の説明

この三重塔は、享保14年(1729年)に建立されたもので、昭和56・57年に解体復原工事を実施し、現在に至っています。塔内には、忍城主阿部豊後守忠秋より拝領と伝えられる葉衣(ようえ)観世音菩薩が本尊として安置されています。

地方の大工の手による特色ある塔で、1間4面、初重(しょじゅう)柱間一間、銅瓦棒葺の構造となっています。各層とも二手先の料栱(りょうきょう)、吹寄棰(ふきよせたるき)一軒、各種箱型の積み上げで、塔の中心柱は2層で止めて下に降ろさず、内陣には須弥檀(しゅみだん)を設け、格天井(ごうてんじょう)を組み、花鳥の図を飾っています。

享保時代の強い観音信仰を背景に建立されたものと思われますが、江戸時代の三重塔は埼玉県内には3基のみで大変貴重なものと言えます。

 

地図

成就院

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