段ボールコンポストの作り方
ご家庭で作れる段ボールコンポストで、ごみの減量化に取り組んでみませんか。
準備するもの
- 本体用段ボール(縦30センチ、横45センチ、高さ30センチ程度)
- 底敷用段ボール(縦30センチ、横45センチ程度)
(注意)段ボールは強度を高めるため、二重のものが望ましい。 - ピートモス(ホームセンターなどで販売しています) 15リットル
- くん炭(ホームセンターなどで販売しています) 10リットル
- 網目の台
- クラフトテープ
- (必要に応じて)虫よけカバー(Tシャツで代用できます)
- 温度計
- シャベル
作り方
1.段ボールを組み立て、容器を作ります
虫の侵入を防ぐため、隙間や穴をガムテープで目張りします。また、補強のため底面を二重にします。

夏場は虫が発生しやすいため、虫よけカバーで覆います。頭と袖の部分をふさいだTシャツをかぶせてもいいでしょう。
2.網目状の台に段ボールを置きます
風通しを良くするため、段ボールの下に網目の台を置きます。

3.段ボールに土壌改良材を入れます
ピートモスとくん炭を3対2の割合で、だいたい段ボールの6割くらいまで入れ、よくかき混ぜます。

注意点
置く場所
- 雨にあたらない、風通しの良い場所に置いてください。
- 可能であれば日当たりの良い場所が望ましいです。
入れる物
- 生ごみの水切りは必要ありません。 なるべく細かくしてから入れると分解が早くなります。
- 貝殻は分解しないので投入しないでください。 また、タマネギ、トウモロコシ、タケノコの皮など、乾燥したものは分解に時間がかかります。なお、塩分の多いものや草花もあまり分解されません。
- 廃油、魚のあら、炭水化物は微生物による分解が促進されます。
温度管理
- 微生物が順調に分解していると、段ボールの中身が20℃から40℃程度まで上がります。
- 寒い季節は微生物の働きを助けるため、日なたなど暖かい場所に置き、廃油や米ぬかなどカロリーの高いものを時々入れるなど工夫が必要です。
虫対策
きちんとガムテープで目張りし、特に夏場は虫よけキャップをかぶせ、虫に卵を産ませないようにします。また、台所の生ごみを密封し、虫に卵を産ませないようにします。
においが気になるとき
通気性が悪くなっていることがあります。スコップを縦に差し込み、しっかりと空気を送り込みます。
熟成期に入ったら
発酵が遅くなり生ごみが分解しなくなる(約3カ月後)と熟成期に入ります。熟成期に入ったら、以下の手順で堆肥をつくります。
手順
- 生ごみを入れるのをやめます。ただし1週間に1回程度、水分を1リットル程度補給して、かき混ぜることは忘れずに。
- 夏期で2週間から1ヶ月、冬期で1ヶ月から2ヶ月程度経つと、生ごみの形がなくなり、水分を加えても温度の上昇がなくなります。堆肥のできあがりです。
ポイント
- 土になじませるため、1カ月から2カ月ほど地面に埋めてから使用すると良いでしょう。
- 熟成期に入ったら、もう一つ段ボールコンポストをつくり、生ごみは新しい方に入れてください。
更新日:2022年01月20日