帯状疱疹にご注意ください

更新日:2023年09月29日

帯状疱疹とは

最初は皮膚にピリピリ・チクチクといった神経痛のような痛みが起こり、その後に発疹や水ぶくれが帯状に現れる病気です。痛みは個人差があり、場合によっては眠れないほどの痛みが出ることもあります。日本では50代から発症率が高くなりますが、若年層の方も発症の可能性がないわけではありませんので、注意しましょう。

症状

初期症状としては、多くの場合、皮膚に痛みやかゆみ、しびれ、違和感などが起こります。その後、水ぶくれを伴う赤い発疹が帯状に現れ、段々と痛みが強くなります。

痛みや皮膚の症状は、主に体の左右どちらかに見られ、3~4週間ほど続きます。

原因

多くの人が子どもの頃に感染する水ぼうそう(水痘)と同じ「水痘・帯状疱疹ウイルス」です。水ぼうそうが治った後も、ウイルスは背骨に近い神経に症状を出さない状態で潜んでおり、加齢や疲労、ストレスなどによって免疫力が低下するとウイルスが再び目覚め、帯状疱疹として発症します。

治療について

帯状疱疹はひどくなる前に治療を開始することが重要です。

帯状疱疹の治療は、原因となっているウイルスを抑える抗ウイルス薬と、痛みに対する痛み止めの内服が中心となります。

帯状疱疹の痛みは発疹とともに現れる痛みと、その後、神経が損傷されることにより長く続く痛みに分けられ、それぞれにあった痛み止めが使われます。

発疹が出てから72時間以内に治療をはじめることが望ましいと言われています。発疹に気づいたらできる限り早く受診しましょう。

後遺症について

帯状疱疹の発症する部位によっては様々な後遺症が残る場合があります。最も頻度が高い後遺症に、皮膚症状が治った後も痛みが残る、「帯状疱疹後神経痛」があります。この他、視力低下、難聴、局所的な麻痺が引き起こされる場合があります。

周囲の人への感染について

帯状疱疹は、周囲の人に帯状疱疹としてうつることはありません。

しかし、周囲に水痘・帯状疱疹ウイルスに対する免疫を持っていない人がいる場合は、ウイルスに感染する可能性があります。その場合は水ぼうそうを発症します。

そのため、帯状疱疹にかかっている間は小さいお子さんや妊婦さんとの接触には注意しましょう。

予防するには

50歳以上の人はワクチンを接種することで、帯状疱疹を予防することができます。

なお、帯状疱疹は法令に定められた定期接種の対象疾患ではないため、ワクチンを接種する場合は任意接種となります。接種費用は医療機関ごとに定めれらており、全額自己負担となります。接種をご希望の方は医療機関に直接ご相談ください。

※市では接種日時点において、市に住民登録がある50歳以上の方で、令和5年10月1日以降に帯状疱疹予防接種を受けた方を対象に、接種費用の一部助成を行います。詳細は、以下をご確認ください。

帯状疱疹予防接種のワクチンの種類について
  乾燥弱毒生水痘ワクチン
(ビケン)
帯状疱疹ワクチン
(シングリックス)
ワクチンの種類 生ワクチン 不活化ワクチン
接種回数 1回(皮下注射) 2回(筋肉注射)
適用年齢 50歳以上

50歳以上

または、帯状疱疹の弛緩するっリスクが高いと考えられる18歳以上の方

予防効果 50~70% 90%以上
副反応 接種部位の痛み、腫れ、発赤など 接種部位の痛み、腫れ、発赤、筋肉痛など

 

 

発症したら

帯状疱疹は早期発見、早期治療で後遺症なく治療できる病気と言われています。症状に気づいたときは早めに受診し、十分に休息をとり安静に過ごすことを心がけましょう。

任意予防接種による健康被害の救済措置

このワクチンは任意の予防接種となるため、重大な健康被害が生じた場合、独立行政法人医療品医療機器総合機構法に基づく救済とます。申請に必要となる手続き等については、独立行政法人医療品医療機器総合機構・健康被害救済制度をご確認ください。

この記事に関するお問い合わせ先

健康課
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