水道水中の有機フッ素化合物について

更新日:2024年09月05日

有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA)について

PFOS及びPFOAについて

有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS」と呼び、1万種類以上の物質があるとされています。

PFASの中でも、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)は、半導体用反射防止剤・レジスト、金属メッキ処理剤、泡消火薬剤などに、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)については、フッ素ポリマー加工助剤、界面活性剤などに主に使われてきました。

PFOS、PFOAは、難分解性、高蓄積性、長距離移動性という性質があるため、環境や食物連鎖を通じて人の健康や動植物の生息・生育に影響を及ぼす可能性が指摘されており、国際的な廃絶等の対策がとられています。日本では、PFOSは2010年、PFOAは2021年に製造・輸入等を原則禁止しています。

人への影響について

PFOS、PFOAの人の健康への影響が、どの程度の量が身体に入ると影響が出るのかについてはいまだ確定的な知見はなく、現在も国際的に様々な知見に基づく検討が進められていますが、国(2020年当時厚生労働省、2024年、厚生労働省から環境省へ移管)では、水道水について2020年にPFOS、PFOAを水質管理目標設定項目に位置づけ、科学的知見に基づき安全側に立った考え方を基に、PFOSとPFOAの合算値で1リットル当たり50ナノグラム(50ng/L)以下とする暫定目標値を定めています。これは、体重50キログラム(kg)の人が水を一生涯にわたって毎日2リットル(L)飲用したとしても、この濃度以下であれば人の健康に悪影響が生じないと考えられる水準を基に設定されたものとなります。

本市の対応について

本市では、令和3年度(2021年)から向町浄水場・南河原浄水場の浄水で検査を実施しており、すべての検査において、厚生労働省が設定した暫定的な目標値である「PFOS及びPFOAの合算値で1リットル当たり50ナノグラム(50ng/L)」を下回っており安全性を確認しております。

引き続き、PFOS及びPFOAの検査を行い、水道水の安全性を確認してまいります。

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