飼い主のいない猫対策・地域猫活動について

更新日:2023年09月04日

行田市では、飼い主のいない猫対策や地域猫活動として、以下の事業を行っております。

地域猫活動とは

地域猫活動とは、地域住民の理解を得た上で、住民やボランティアグループなどが、地域に住み着いた野良猫に不妊去勢手術を施してこれ以上増やさないようにし、その猫が命を全うするまで一代限りで、その地域において適切に管理していく活動のことです。このように、地域に住み着き、その地域に住む人たちの合意とルールの下で適切に管理されている猫のことを「地域猫」と呼んでいます。

適切な管理とは、時間を決めたエサやりや残ったエサの片付け、トイレの設置や糞の後始末などについてルールを決めて行うことです。

地域猫活動の効果

1. 不妊・去勢手術により、発情によるケンカや鳴き声がなくなり、尿のにおいが薄くなる

2. エサやりをルール化することにより、エサの散乱やゴミあさりを防ぐ

3. トイレの設置により糞尿の被害が減る

4. 野良猫が減少する

地域猫活動のながれ

1. 活動に賛同する仲間を集める

活動の実施には、地域住民の理解が必要です。事前にできるだけ多くの人たちと野良猫問題について話し合い、一緒に取り組んでくれる有志を募りましょう。

 

2. 活動ルールと計画を作る

活動地域の状況を把握した上で活動のルールを作りましょう。活動実践者で役割分担やローテーション日程を決め、無理なく活動が継続できるよう、取組体制を作ります。地域の合意・理解を得るためにも、計画的に活動することが大切です。

 

3. 地域住民に説明、合意を得る

住宅地の場合は自治会、集合住宅の場合は管理組合などに呼びかけ、説明会などを開き、地域の合意のもとに活動を始めるようにしましょう。猫が苦手な人や活動に消極的な人とも、猫による迷惑をどうすれば少なくしていけるか一緒に考え、少しずつ歩み寄っていくことも重要です。回覧板や掲示板などで周知をすることも効果的です。

 

4. 猫の捕獲、不妊去勢手術の実施、猫のリターン

猫に負担の少ない方法(小型の箱わな等)で捕獲・病院への搬送をします。不妊・去勢手術をした猫には、獣医師の協力のもと耳さきをV字にカットするなど、簡単に識別できるようにしましょう。捕獲が難しい場合は、経験豊富なボランティアや行政などに相談しましょう。

 

5. 飼育管理の実施・継続

(1)エサやり

エサを与える時間や場所を限定し、決められた量を与えます。食べ残しはすぐに片づけ、掃除をします。エサを放置すると、カラスやほかの動物を寄せ付ける原因になるので、置きエサは絶対にやめましょう。

(2)トイレの設置、清掃

近隣住民に迷惑のかからない、人目を避けられるような場所に、土地の管理者の承諾を得て、砂などを入れたトイレ箱を設置します。そこ以外に糞尿をした場合は処理・清掃を行い、地域の環境美化に努めましょう。

 

動物愛護/「地域猫活動実践ガイドブック~野良猫を減らすために~」(埼玉県ホームページ)http://www.pref.saitama.lg.jp/a0706/doubutu/tiikinekoguide.html

猫にエサを与えている方へ

野良猫の不妊・去勢手術を行わないまま、「かわいそう」という感情から無責任にエサを与えることは、近隣住民とのトラブルやその後の動物虐待へつながることもあります。

また、猫同士で繁殖が盛んになり、子猫が生まれ、また野良猫が増えてしまうことや、放置されたエサに害虫やカラスなどが集まることにもつながります。

結果、無責任なエサやりは「かわいそう」な猫を増やすことになってしまいます。

エサを与える場合は、エサを与える時間や場所を限定し、食べ残しはすぐに片付けるようにしましょう。

猫による被害で困っている方へ

猫が敷地内に入りこんだり、そこでふんや尿をするのは、その猫にとってそこが快適な場所だからです。

敷地に入られたくない、ふんや尿をされて困っているという場合は、下記を参考にいろいろな方法を試してみましょう。

 

忌避剤の散布

猫の嫌いな臭い(市販の忌避剤、かんきつ類の皮、ハーブ、木酢液など)をまく。

猫は嗅覚が鋭いので香りの強いものを嫌いますが、臭いに慣れるため定期的に種類を変えます。

使用する際は、あらかじめ近所の人にも説明しておきましょう。

 

構造物の配置

ネットや柵で囲う。大き目の砂利(軽石など)やとげ状のシートを敷く。地面をおおう植物を植える。

猫は水を嫌う傾向があるので、定期的に水を撒いて濡らしておくことも効果的です。

 

追い払う方法

センサー式の散水機や超音波発生器を設置する。

猫は愛護動物です。虐待行為をした場合は、法律で罰せられます。

 

猫が庭などに入らないようにする方法(埼玉県ホームページ)http://www.pref.saitama.lg.jp/b0716/doubutu-shitumonn-nekoganiwanihaiaranaihouhou-1.html

以上のことを試してもお困りの方は埼玉県動物指導センターに相談してください。

埼玉県動物指導センター

住所:熊谷市坂井123

電話:048-536-2465

ホームページ:http://www.pref.saitama.lg.jp/soshiki/b0716/index.html

 

 

「さくらねこ無料不妊手術事業」への参加について

「さくらねこ無料不妊手術事業」とは、飼い主のいない猫に対し「さくらねこTNR(Trap/捕獲し、 Neuter/不妊去勢手術を行い、 Return/元の場所に戻す、その印として耳先をさくらの花びらのようにV字カットする)」を実施することで、繁殖を防止し、「地域の猫」「さくらねこ」として一代限りの命を全うさせ、飼い主のいない猫に関わる苦情や、殺処分の減少に寄与する活動です。

行田市は、公益財団法人どうぶつ基金が不妊手術・ワクチン・ノミ駆除薬の費用を全額負担する「さくらねこ無料不妊手術事業」に参加しています。

これは、市がどうぶつ基金の「さくらねこ無料不妊手術事業(行政枠)」で発行している無料不妊手術チケットの交付窓口となり、市民(個人、ボランティア団体など)に配布し、どうぶつ基金の協力病院で飼い主のいない猫に不妊手術をしていただくものです。

手術費用はすべて公益財団法人どうぶつ基金が負担しています。

※不妊手術は無料ですが、持続性抗生剤注射等の諸費用(1匹2,000円程度)の自己負担が発生します。事前に協力病院にご確認ください。

月ごとに申請を受け付けております。

チケットが利用できる協力病院

ほかぞの動物病院

住所:熊谷市弥藤吾2176-1

電話:048-588-8004

ご利用方法は、下記リンクをご参照ください。

また、猫の捕獲器の貸し出しを無料で行っています。利用希望の方は、申請書の同意事項等をご確認の上、ご申請ください。

申請書ダウンロード

さくらねこ不妊手術の実施結果

年度別さくらねこ不妊手術の実施数一覧
年度 手術頭数
令和2年度 55頭
令和3年度 101頭
令和4年度

90頭

公益財団法人どうぶつ基金について

公益財団法人どうぶつ基金は、動物の適正な飼育法の指導や動物愛護思想の普及等を行い、環境衛生の向上と思いやりのある地域社会の建設に寄与することを目的に、各種事業を行う団体です。

さくらねこについて

不妊手術済みのしるしに、耳先をさくらの花びらのようにV字カットした猫のことを言います。これにより同じ猫が再び手術されるのを防ぐことができます。

「さくらねこ」を見かけた際は、やさしく見守ってください。

この記事に関するお問い合わせ先

環境課
〒361-0031 埼玉県行田市緑町13-12
電話番号:048-556-9530
ファクス:048-553-0792
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