サケの遡上・採卵・放流事業

更新日:2022年01月20日

 利根川で生まれたサケが大海原を回遊し、生まれ故郷の利根川に産卵のため帰ってきます

独立行政法人 水資源機構 利根導水総合事務所、行田市役所、地元小学生などで、サケの卵を採取、孵化させ育った稚魚を再び利根川に放流する活動を続けています。

10月下旬から12月中旬頃まで、利根大堰(とねおおぜき)にある「大堰自然の観察室」でサケを観ることができます。

サケの遡上・採卵・放流事業の説明図の写真
利根川大堰魚道の概要写真

《利根大堰・自然の観察室》

大堰自然の観察室から複数の人が窓から観察している様子の写真
水槽の中を泳ぐたくさんの鮭を子供が観察している様子の写真

 サケ遡上に関しての詳しい事は 【独立行政法人 水資源機構】 までお問合せください。(電話番号 : 048-557-1501)

利根大堰にやってくるサケたち

利根川は、サケが遡上する南限の河川と言われています。

河口から遡上してきサケは川を上り産卵場所を目指します。そして、メスは尾びれで川底の砂利を掘り産卵床を作り2,500~3,000個もの卵を産みます。産卵後、サケは1週間前後でその生涯を終えるそうです。

孵化したサケの稚魚は、卵に含まれる卵黄を吸収して水中に浮上し、活発にエサを捕りながら海へ下ります。そして広い海を大回遊しながらどんどん成長し、また生まれた川を目指し泳ぎ始めるのです。

一般にサケたちは生まれた川の匂いを覚えていて、広大な大海原の中からその匂いをたどって、ふる里の川に戻ってくるといわれています。

利根川に帰ってくるサケは、生まれてから3~4年を経過したものが多いようです。利根大堰は利根川の河口から154キロメートル。サケたちは子孫へ命のバトンを渡すため、さらに上流を目指し泳ぎ続けます。

サケ遡上・採卵観察会が開催されました

今年度も多くのサケが利根川を上ってきました。これからまだまだ先をめざし、産卵場所を求めて群馬県まで上っていきます。 サケが懸命に川を上っていく姿を見ていると、とても感動し野生の尊さを感じます。

イベント開催中は、サケの採卵観察会・クイズ大会・行田産の農産物販売など、来場者にも楽しい企画が盛りだくさんでした。

トラックの荷台をステージにした、サケの遡上についての説明をたくさんの大人と子どもたちが聞いている様子の写真

↑サケの遡上について説明している様子

晴天の下で水槽の中の大きなサケをたくさんの来場者が間近で見ている写真

↑サケを間近で見る来場者

サケの採卵観察会

ヘルメットと防水ベストをつけた3人の男性が魚道から採卵観察に使うオスとメスのサケを捕まえている写真

 今回のメインイベント、サケの採卵会です。1号魚道から採卵観察に使うオスとメスのサケを捕まえます。

 たくさんの人たちが集まり興味津々で採卵の様子を見つめていました。

 麻酔がかかっている間に素早く観察会が執り行われます。大きなサケに驚きの喚声が上がり、メスのサケから卵が取り出される様子に目が釘付けになりました。

 次にオスのサケから精子を取り出し卵と混ぜ無事終了。

 これからたくさんのサケの稚魚が生まれ、来年には海を目指し利根川を下っていきます。

 (注意)麻酔をかけたサケは、麻酔が解けたら利根川に帰します。

二人がかりで麻酔がかかっているサケを掴み、素早く観察しているサケの採卵観察会の写真
男性二人がオスのサケから精子を取り出し卵と混ぜていいる様子の写真
地図

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