学校での応急手当普及における取り組みについて

更新日:2022年07月22日

平成22年12月、市内の中学校にて当時中学2年生だった生徒が、教室で心肺停止となり、意識が戻らない状態となる事故が起こりました。 

この事故ではAEDの使用を含む心肺蘇生の実践に大きな課題を残しました。

また、教育活動中における児童生徒の予期せぬ事故に備えた対応のみならず、自然災害や相次ぐ登下校中の交通事故等に備えた的確且つ迅速な救命応急処置の実施は、児童生徒の命を守る上で極めて重要です。

行田市教育委員会ではこの事故を教訓とし、行田市消防本部との連携のもと、学校での応急手当等普及啓発に取り組んでいます。

応急手当普及員の養成

「応急手当普及員」とは、主として事業所や防災組織等において、その事業所等の従業員構成員に対し、応急手当講習(心肺蘇生法やAEDの使用方法など)の指導を行う者として、消防本部が主催する講習を受講後、筆記及び実技試験に合格した者に与えられる公的資格です。

行田市では平成25年度から教職員を対象とした講習を実施し、計画的に普及員の養成を行っています。

応急手当普及員の養成講習実施状況
実施年度 修了者数 備考
平成25年度 25名 教育委員会職員2名含む
平成26年度 29名 教育委員会職員2名含む
平成27年度 26名 教育委員会職員1名含む
平成28年度 23名 なし
平成29年度 28名 教育委員会職員1名含む
平成30年度 24名 なし
訓練用のマネキンを使って心臓マッサージの実技講習を行っている参加者の写真
訓練用のマネキンにAEDの機械をつけて使い方の講習を受けている参加者の男性2名の写真

普通救命講習の開催

学校教育活動中における不測の事態に迅速に対応するため、平成24年度から市内小中学校の教職員を対象に普通救命講習(3時間)を開催しています。

平成25年度からは、初任者研修の一環として全初任者教員が受講しています。

訓練用のマネキンに心臓マッサージをしている参加者と傍で見学している参加者の写真
普通救命講習実施状況
実施年度 修了者数 備考
平成24年度 73名  
平成25年度 79名 初任者22名含む
平成26年度 68名 初任者21名含む
平成27年度 66名 初任者18名含む
平成28年度 61名 初任者16名含む
平成29年度 52名 初任者16名含む
平成30年度 59名 初任者18名含む

令和元年度

53名 初任者12名含む

AED等緊急用携帯機材のパッケージ化の実施

赤いケースに入ったAEDの機械の写真

行田市の小中学校では、平成25年度からAEDを全校に2台ずつ設置し、緊急時に対応できるよう携帯機材のパッケージ化を実施しました。

(さいたま市ASUKAモデル参考)

また、緊急時に対する判断用シートや記録用紙を整備し、活用しています。

行田市立中学校生徒事故に係る調査検討委員会について

平成24年12月に設置された「行田市立中学校生徒事故に係る調査検討委員会」では、平成26年3月26日に「検討委員会報告」がまとめられました。

「ぎょうだ Action Plan 」について

教育委員会では、事故防止の徹底を図るためのマニュアルとして「ぎょうだ Action Plan」を作成しました。教職員一人一人が、「ぎょうだ Action Plan」を熟知し、誰もが落ち着いて緊急時に迅速な行動がとれるようにしてまいります。

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