職業農業。趣味も農業 片山さん

更新日:2022年03月24日

片山さん一家

行田市には、無農薬・無化学肥料栽培にこだわって野菜を生産している農家の方がいます。

行田に引っ越してくる前、さいたま市でサラリーマンをしていた片山さんです。

片山さんは奥様とお子様達との4人暮らしで、庭にトラクターなどを停めておける、昔ながらの農家の家をリノベーションして住んでいます。そして、昔の農家暮らしに憧れを持ち、季節に応じた仕事や生活を大切にしたいという思いから、一般の方も参加できる農業体験イベントを毎月開催しています。

「行田に来てから、家族が逞しくなったのを感じています。上の子は、行田に来たばかりの頃は、カエルが怖くて逃げていたんですが、今では捕まえてプールで泳がせたり、一緒に入って楽しそうにしています。うちの農園だけでなく、幼稚園でも農業体験をしているので本当に逞しくなりました。幼稚園にヤギがいるのもいいですよね。

そして、もちろん妻も逞しくなりましたよ。草刈りもやってくれますし、長期保存ができる料理を作ったり、それをご近所さんに配ったりと、色々やってもらっています。移住するのも農家をやるのも家族の理解が一番なので、ありがたく思っています。」

片山さんは、なぜ全く経験のない農業に就こうと思ったのでしょうか。

「サラリーマン時代は、お金や投資性商品を扱う仕事をしていました。最近は仮想通貨とかも出てきていますが、見えないお金を追う事に疑問を感じていました。それよりも、自分の手で責任を持って作った物を子どもたちに食べさせたい。消費者にも届けたい。そういう思いがありました。農作業って結構面白いんですよ。将来的には、今の農園にもっとエンターテイメント性を持たせて、皆さんに楽しんでもらえる農園にしたいと思っています。子どもたちにとっては、虫が出てくるのも面白いみたいですしね。」

ちなみに、農業体験は保護者同伴なら0歳から参加できるそうです。

「抱っこされて見ているだけでも、土を踏むだけでも、その子にとって立派な体験になりますからね。」

草むらの中の蛙

行田市は、農業の経験が無い人でも受け入れてもらえ、跡継ぎの居ない元農家さんから土地を借りられる可能性もあり、比較的農業を始めやすいようです。

「それでも、軽い気持ちでやってはいけないと思います。大切な土地を貸していただくのだから、そこを草だらけにするわけにはいきませんし、やっぱり辞めたというのは通用しません。朝4時から作業をしている日もあるし、夏は忙しいのでなかなか旅行に行けません。朝収穫したキュウリ畑に夕方行くと、またキュウリが大きくなっていて。早くキュウリの時期終わらないかな…みたいに思う事だって正直あります。それに、土地を借りるのには信頼関係が必要です。自分は農家で研修を受け、技術を身につけてから行田に来ました。」

大変な毎日の中でも、片山さんは充実した日々を送っていると言います。

「仲間内で、子どもと一緒に”いただきます”が一番できているのは自分だと思います。行田は、友達が遊びに来た時に古墳や忍城を案内してもB級グルメを食べに行っても好評で、観光地としても面白いと思います。そして何よりも、人の好さが一番ですよね。優しい方に土地を貸していただけて、自分は本当に運が良かったと思います。

東京や県南で働いている人は、仕事を変える必要が無いですし、子どもがいる世帯は奨励金も貰えるので、行田での暮らしはお勧めです。」

トラクターのボンネットに乗る娘さん

最後に、行田への移住を考えている方へのメッセージをお伺いした所、こんな答えをいただきました。

「私の趣味は農業です。毎日の生活が面白いので、他の趣味は特にありません。行田に来たい人は絶対に来たほうがいいですよ!だって楽しいですから!」

令和元年8月18日掲載

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