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更新日:2016年6月16日
埼玉県と行田市では、埼玉(さきたま)古墳群の世界遺産暫定一覧表への追加記載について、
平成19年9月18日に文化庁へ提案書を提出しました。
提案書の内容は以下のとおりです。
行田市と埼玉県で平成19年9月18日に共同提案した「埼玉古墳群世界遺産暫定一覧表記載資産候補提案書」について、文化庁より審議結果が公表されました。
文化庁文化審議会文化財分科会(世界文化遺産特別委員会)の審議の結果、埼玉古墳群に関しては、残念ながら暫定一覧表への記載はありませんでした。提案に対する審議結果は次のとおりです。
カテゴリー2に該当
埼玉古墳群は、5世紀後半から7世紀前半にかけて築造された巨大前方後円墳や我が国最大の円墳を含む古墳群であり、特に稲荷山古墳から115文字から成る金錯銘の鉄剣が出土するなど、古代国家形成期の古墳文化を物語る資産である。
5世紀における古墳文化を語る上で不可欠の資産であるとともに、出土した金錯銘鉄剣により造営の絶対年代を確定することが可能な事例を含む古墳群として、価値は高い。
<顕著な普遍的価値>
<今後の課題>
世界史的・国際的な視点に立ち、日本の古墳文化の全体像を明らかにする観点から、他地域における代表的な墳墓群をはじめ国内外の同種資産との比較研究を進め、適切な主題設定、資産構成について検討することが重要である。
古墳時代が首長連合に基づく政権構造であったとする観点からは、本資産を中央集権の進展を表す資産と捉えることについて慎重に研究することが重要である。
古墳のうち指定範囲が十分でないものについては、追加指定を行うことが重要である。
今回、全国から32件の提案のうち、新たに5件が世界遺産暫定一覧表に記載され、その他の27件は、「世界遺産暫定一覧表候補の文化資産」としてカテゴリー1(13件)・カテゴリー2(14件)に分類されました。
関連リンク
平成20年9月26日 文化審議会文化財分科会 世界文化遺産特別委員会
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