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更新日:2016年6月16日

行田の足袋製造用具及び製品


  行田の足袋製造用具及び製品は、埼玉県行田の足袋製造に係る用具類とその製品を収集した資料群です。行田は、周辺地域が木綿の産地であったことから、安定的な材料確保が図られたうえ、早くから地場産業として足袋製造に関わっており、特に、明治後期から大正期にかけて飛躍的な発展をとげました。
  行田でいつから足袋を製造するようになったのかを明らかにする資料は見つかっていませんが、享保年間(1716~1735)の行田町絵図には足袋屋が記載されており、この時期には、行田で足袋屋の営業が始まっていたことが分かっています。また、明和2(1765)年の『木曽東海両道中懐宝図鑑』には「忍のさし足袋名産なり」とあることから、行田で足袋生産が盛んに行われていた様子が伺えます。
  資料群のなかには、製造用具として、各製作工程に関する用具が網羅的に収集されているほか、裁断用の包丁をはじめ型紙・仕上げ用の木槌(きづち)や返し棒から、工場生産化していく過程で導入された金型(かながた)やミシンなども収集されています。これらの資料は、足袋の製造が手縫いから機械化へ変化していく変遷を示す貴重な資料です。
  また、小売販売に関する資料として、各製造業者の商標ラベルとその原画をはじめ、広告や看板類、商標名簿などが多数含まれています。製品としては、紐(ひも)足袋や小鉤(こはぜ)足袋など各種製品が収集されており、我が国の代表的な履き物の一つである足袋の形態とその変遷を理解することができる資料です。
  このように、本資料群は、当地の産業の特色を示しているとともに、足袋製造の実態や製品の形態を理解するうえで貴重な資料群であり、また、近代に導入された用具類は、手作業から機械化へと展開していった過程をよく示しています。

  • 読   み                  ぎょうだのたびせいぞうようぐおよびせいひん
  • 区   分                  国登録有形民俗文化財
  • 種   別                  有形民俗文化財
  • 員   数                  4971点
  • 所在地                  行田市本丸17-23   行田市郷土博物館
  • 時   代                   江戸時代後半~現代
  • 公開/非公開        公開
  • 登録年月日           平成27年3月2日

 

行田の足袋3

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