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更新日:2016年1月15日

太刀(伝一文字)

この太刀は、建長(1249~1256年)の頃、備前国福岡(旧岡山県長船町)一文字派を代表する刀工、吉平の作と伝えられています。

福岡一文字派は鎌倉時代初期以降、備前国福岡の地で繁栄した刀工群で、その名の興りは銘文が横一文字に一本の線を刻しただけの作品や、それぞれの名前の上に一文字を画した刀工がこの派に多数存在したことによります。

一文字派の作風は、鎌倉時代初期の頃はやや細身に見えて腰反り高く、小切れ先で、当時全国的にみられた優雅な太刀姿に刃文も凹凸が少ない小乱れ刃を焼いた作品が目立ち、古い時代の趣を見せていましたが、最盛期である鎌倉時代中期に入ると姿・地鉄・刃文ともに一文字ならではと思わせる豪華な作風を作り上げ、その独自な存在を誇りました。しかし、鎌倉時代末期から南北朝、室町時代へと降りるにしたがってその作風も他の一般備前物のなかに溶け込んでいってしまいます。

この吉平の太刀は、無銘ながら一文字派最盛期の作風をあますところなく発揮した名刀であり、特にこの太刀の棟には敵の刀が切り込んだ深い戦い傷が残っていて、往時の武勲を物語っています。

  • 読み        たち(でんいちもんじ)
  • 区分        県指定有形文化財
  • 種別        工芸品
  • 員数        1口
  • 所在地       行田市向町 個人所有
  • 時代        鎌倉
  • 形状        長さ71.1cm、反り2.6cm
  • 公開/非公開  非公開
  • 指定年月日   昭和29年3月4日

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