八幡山古墳石室

更新日:2022年03月15日

大小の岩が積み上げられ、上部には大きな岩のような物が積まれている八幡山古墳石室を横から見た写真
大きな白っぽい岩が箱型に積まれ奥の部屋まで続く石室が作られている八幡山古墳石室の入り口から見た内部の写真

概要

  • 読み はちまんやまこふんせきしつ
  • 区分 県指定記念物
  • 種別 史跡
  • 所在地 行田市藤原町1-27-2
  • 時代 古墳
  • 形状 石室全長16.7メートル
  • 公開/非公開 公開( 石室内の公開は土曜日・日曜日・祝日〔年末年始を除く〕)
  • 指定年月日 昭和19年3月31日

文化財の説明

八幡山古墳は、この周辺に広がる若小玉古墳群(わかこだまこふんぐん)の中心となる古墳で、7世紀前半に造られた直径約80メートルの大型の円墳と推定されています。

昭和9年(1934)に、約2キロメートル東にあった小針沼(こばりぬま)の干拓事業のため古墳の封土を崩した際に、石室が現れました。翌年の発掘調査の結果、石室はほぼ南北に位置し、南を正面とする前・中・後室の3室からなる全長16.7メートルの巨大な石室であることが明らかになりました。各室とも秩父地方から運搬された巨大な緑泥片岩(りょくでいへんがん)と安山岩で築造されています。その後、昭和52年から54年に発掘調査と復元整備が行われて現在の姿になっています。

発掘調査では最高級の棺である漆塗木棺(うるしぬりもっかん)の破片や銅鋺(どうわん)など豪華な遺物が発見されており、この古墳に葬られた人物がかなりの権力者であったと考えられることから、「聖徳太子伝暦(しょうとくたいしでんりゃく)」に登場する武蔵国造物部連兄磨(むさしのくにのみやつこもののべのむらじえまろ)の墓と推測する説もあります。奈良県明日香村の石舞台古墳(いしぶたいこふん)に匹敵する巨大な石室であることから、「関東の石舞台」とも呼ばれています。

見学

外観は自由にご覧になれます。

石室内部の見学

公開日には、石室内部に立ち入って見学することができます。

注意:公開時間内に施錠されている場合は、行田市役所代表電話(048-556-1111)にお電話ください。

石室の公開日

土曜日、日曜日および祝日(年末年始を除く)

石室の公開時間

10時から16時

団体見学について

団体見学の場合には、事前にご連絡いただければ公開日以外でも石室内部の見学が可能です。文化財保護課(048-553-3581)にお問い合わせください。

交通案内(アクセス)

公共交通機関でお越しの場合

最寄りの鉄道駅
  • 東行田駅(秩父鉄道):徒歩約30分
最寄りのバス停留所
  • 藤原町(市内循環バス):徒歩約5分
    (JR行田駅利用の場合⇒南大通り線コース)
  • 工業団地(市内循環バス):徒歩約6分
    (秩父鉄道行田市駅利用の場合⇒東循環コース)
  • 工業団地(JR吹上駅発着路線バス):徒歩約6分

関連リンク:市内循環バス

車でお越しの場合

駐車場

公園西隣の八幡山公園駐車場をご利用ください。
大型バス3台、乗用車6台駐車可能

地図

大小の岩が積み上げられ、上部には大きな岩のような物が積まれている八幡山古墳石室を横から見た写真
大きな白っぽい岩が箱型に積まれ奥の部屋まで続く石室が作られている八幡山古墳石室の入り口から見た内部の写真

この記事に関するお問い合わせ先

文化財保護課
〒361-0052 埼玉県行田市本丸2-20
電話番号:048-553-3581
ファクス:048-556-0770
メールフォームによるお問い合わせ