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更新日:2021年1月18日
ぎょうだ夢づくり会議とは、平成23年度からスタートする「第5次行田市総合振興計画」の策定にあたり、今後のまちづくりの課題について市民の皆さんとともに考え、「未来のぎょうだ」がどうあるべきか、またあってほしいかを語り合っていただく、まさに「夢」を描くための市民会議です。
ぎょうだ夢づくり会議の最大の特徴は、ドイツの「プラーヌンクスツェレ」という手法の一部を取り入れたことです。これにより、これまで市政に声を届ける機会の少なかった市民の方々、いわゆる「サイレントマジョリティ」の参加をいただくことができました。具体的には、参加者を住民基本台帳から無作為に近い形(年齢が分散するよう配慮しました)で抽出し、1,000人の方に参加依頼書を送付しました。その結果、50名の方から承諾をいただき、事前に集まった公募市民4名の方と合わせ、最終的には54名の皆さんの参加をいただくことができました。これに市の有志職員5名を加えた計59名により、ぎょうだ夢づくり会議はスタートしました。
なお、「謝礼を支払うことで自らの発言に責任を持っていただく」という趣旨から、出席された方にはその都度、市内の指定店舗で利用可能な「行田市共通商品券」3,000円分を差し上げました。
ぎょうだ夢づくり会議では、毎回決められたプログラムに沿ってワークショップ形式で話し合いを進めました。ワークショップとは、先生や講師などから一方的に話を聞くのではなく、参加者自らが主体的に議論に参加し、相互に刺激し合い学び合う「グループによる学びと創造の方法」です。各人が持っている感性、知識、情報、体験などを交換、共有し、グループ活動を通じていろいろな人と出会うことによってさまざまな考え方があることに気付くことができます。この手法を用いることで、共通の課題について参加者同志で知恵を出し合い、各種の方策等を導き出しました。
第4次行田市総合振興計画の体系を基に、下記の5グループに分かれて議論を進めました。
今後は、この会議で見出した「市民と行政が協働で取り組むことのできる事業」について、協働のまちづくりに結び付け、さまざまな事業として展開していきます。
全5回でプログラムを組み立て、各回ごとに設定したテーマに沿って話し合いを進めました。各回の内容は下記のとおりです。
会議の目的や総合振興計画、市勢などについての全体説明の後、上記5グループに分かれ、各分野の市部長5名によりレクチャーを行いました。また、参加者の自己紹介を通じてお互いの理解を深め、これから始まる話し合いの準備を整えました。
第1回で分かった市の現状を踏まえながら、行田市の強み、弱みについて書き出しました。それによってまちの良さや課題等についての認識を共有し、では強みはどのように伸ばしていくべきか、また弱みはどのようにカバーしていったらよいか、などを話し合う下地を整えました。
第2回で出た強み、弱みを元に、それらを生かす、あるいは克服するためには、行政と市民とでそれぞれ何ができるか、そして何をすべきかという点を掘り下げました。具体的には、「自助」(自分たちでできること)「共助」(行政と市民とで協力して取り組むこと)「公助」(行政がすべきこと)という3つの枠組みごとにアイデアを書き出し、そこから生み出される各種プロジェクトの芽を育みました。
第3回で出されたアイデアについて、具体的な「プロジェクト」として昇華させるため、重点的に取り組むべきアイデアを参加者自らで絞り込み、グループの中で発表し合いました。内容については何度か検討を重ね、その精度を高めていきました。
これまで話し合ってきた内容について、各グループから数名を出し合い、参加者全員が一同に会した場で発表を行いました。これにより、他のグループで話し合った内容についても理解を深め、参加者全員で認識の共有化を図りました。発表を見守ったのは、第1回でレクチャーを行った各部長や、市役所内における「職員研究プロジェクト」の職員有志、さらに一般の傍聴の方々。終了予定時刻を大幅に超える、夢と活気に満ちた3時間となりました。
最後に、今回の「ぎょうだ夢づくり会議」の取り組みについて、メンバーの皆さんに感想を寄せていただきましたので、その一部をご紹介させていただきます。
この会議で皆さんから出たご意見を提言書としてまとめ、各グループリーダーの方から市長に対し提言を行っていただきます。提言書の内容は、第5次行田市総合振興計画に反映し、市民の皆さんの声を最大限取り入れた計画としていきます。また、策定の節目ごとにその都度、市議会議員や学識経験者、公募市民等により構成する「第5次行田市総合振興計画審議会」を開催し、その内容について精査を重ねながら、より充実した計画を作り上げていきます。なお、策定の状況については随時、ホームページ等を通じて情報提供していく予定ですので、どうぞご期待ください。
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