ここから本文です。
公開日:2011年12月9日
阿弥陀如来は、「無量寿如来」・「無量光如来」などの別名を持ちますが、「アミダ」はサンスクリット語で「無量」の意味であり、無限の慈悲の光で人間の極楽往生を助ける仏です。西方の極楽浄土に住み、念仏を唱えるものを極楽に導きます。
本像は、檜材の寄木造で、眼は玉眼(ぎょくがん)、肉身部は金泥彩、衣部は漆箔(しっぱく)仕上げです。やや面長で張りのある顔立ちや、彫込の深い衣文表現などには運慶様の造形感覚が感じられますが、薄く造られた肉髻部(にっけいぶ)や角張った体躯等には、鎌倉時代盛期の中央仏師とは異なる時代性や地方性が表れています。像低膝裏に正慶元年(1332)から翌年にかけて唯信が造り、武州騎西郡糯田郷六角堂に奉納した旨の墨書銘があります。唯信は、親鸞上人の弟子、性信上人の門弟で、龍蔵寺(加須市)の阿弥陀如来立像(県指定)を勧進、立造した人物です。

お問い合わせ