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公開日:2012年1月13日
板石塔婆は、板碑(いたび)とも呼ばれ、鎌倉時代以降盛んに造られました。秩父青石(ちちぶあおいし)といわれる緑泥片岩(りょくでいへんがん)等を使った石碑の一種で、一般的に死者の霊を供養するために造立されました。
この板碑は、嘉禎(かてい)2年(1236)に左近将監が父母の供養のために造立したもので、もとは大日塚古墳の墳頂部に立てられていました。
碑面上部に金剛界、胎蔵界の大日如来を示す「バン」と「ア」の二尊を深く鋭い薬研(やげん)彫りで上下に鐫刻(せんこく)され、下段には流麗な草書体で左右に「右為父母現当也」「左近将監敬白」、中央に「嘉禎二年丙申八月二十一日彼岸第六」と刻まれています。種子・銘文の薬研の鐫刻は、雄渾にして美しく、金胎両界の縦書きも珍しい鎌倉時代の名作です。

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